2005年05月一覧


ルグエン 距離を置く人生

「確かに情熱は必要だ。でも、距離をおくことも必要だ」
“You need passion , but also need to keep some distance”

ルグエン リヨンをフランスリーグ 4連覇に導いた知将。

ルグエンという変わり者の監督がいる、という話を最近耳にした。
興味を持ってニュースを見ると、彼は残留を強く求められながら、リヨンの監督を退くという・・・ 続きを読む


ラファエル・ベニテス リバプールのハーフタイム

「もし、ゴールが奪えれば、何かが変わる。」“If we can score it will be different.”ラファエル・ベニテス(リバプール監督) ハーフタイムの言葉

「ハーフタイムには、残りの45分をどう持たせようかと本気で考えていました。」
スカパー解説の粕谷さん 後日談

「まだ何があるかわからないわよ。サッカーなんだから」ハーフタイム 3-0のハイライトを見た妻のコメント

あまり正確な引用ではないが、リバプールの勝利を伝えるニュースの記事にこんな出だしがあった。

「ジュリアロバーツとだって結婚できる」
リバプールの勝利を見た後では、不可能なんて何にもないと信じることができる・・・・

それが、もっとも僕らの気分をよく表しているかもしれない。 続きを読む


日本サッカーのスピード

「スピーディーな展開は予想以上だった。試合そのものがハイテンポだし、ブラジルでも試合の立ち上がりは速いテンポでプレーされるんだけど、やがて試合の流れには緩急が付けられて、ゲームが組み立てられていくものなんだ。それが日本では90分間、一瞬たりとも気を抜けないからね。100%の勢いではじまったものが、100%で終わるから、息つくヒマもないぐらい。そういった部分では戸惑いもあったね」
鹿島アントラーズ アリ選手のインタビュー
サッカーマガジン 2005年5月31日 1027号

ふと、疑問に思う。日本のサッカーがそれほど世界的に見てもハイテンポなサッカーだとしたら、なぜ、日本は、もっと世界の中で勝てないのだろうか・・・・・ 続きを読む


三浦泰年 子供と勝つためのサッカー

それでも、勝利だけにこだわるチームが多いのはなぜか。それは、親や指導者が勝つことだけに気を取られているから。子供はその犠牲になっているのではないか。(中略)親が口を出したところで、子供が上手くなるわけではない。サッカーダイジェスト No.785 2005年6月7日  三浦泰年のサッカー斬り 第11回

勝つためのサッカーの典型を、少年サッカーの現場で何度も見てきた・・・・ 続きを読む


エムボマ

日本で在籍した3チームでは、本当にたくさんの思い出がある。それをバックに詰めて帰りたい。そしてまた日本に帰りたい。パトリックエムボマ 引退のコメント エルゴラッソ 23rd. May 2005

 

彼(エムボマ)が言った言葉で一番印象に残ってるのは、「お前にはこれからいろんな可能性がある。自分で限界を決めないで欲しい。俺も25歳まで海のものとも山のものともいえない存在だった。でもそこから飛躍してここまできた。お前にもそれができる!」と・・・播戸オフィシャルサイト エムボマ引退についてのコメント

Jリーグのゴールで、これまでとても印象に残っているゴールが3つある・・・・・
一つ目は、鹿島にいたときのレオナルド。 続きを読む


イビチャ オシム

守るのは簡単ですよ。要は、作り上げることより崩すことは簡単なんです。家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬。サッカーもそうでしょう。攻撃的ないいサッカーをしようとする。それはいい家を建てようとするのと同じ意味。作り上げることは、つまり攻めることは難しい。でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?サッカーダイジェスト No.783 2005年5月24日 イビチャ オシム「攻めの美学その真髄」

サッカーダイジェストの表紙にオシム監督の顔があった。仕事帰りのキオスクで、いつもは買わない、その雑誌を買い求めた。オシム監督のインタビューを、仕事帰りの電車で読みはじめた・・・・ 続きを読む


モウリーニョとベニテス

私は監督としては若い。もし20年リバプールにいられるなら、もっと多くの決勝に出て、もっとたくさんのトロフィーを勝ち取ることができるだろう
“As a manager I’m young and if I’m at Liverpool for another 20 years, I hope to reach many more finals and win many more trophies,”
リバプール公式ホームページ 2005年5月5日のニュースより 20年赤く染まっていたい

ベニテスのこの言葉は、少し前のモウリーニョの言葉と一致しているように見えます。

このチームは特別だ。できるだけ長くここにとどまりたい。今の契約期間よりもずっと長くね“This group is really special – that’s why I want to stay with them for the maximum time, maybe for longer than the contract I have.”

モウリーニョとベニテス。一見してこの二人は似ていません。
でも、実は、この二人にはいくつかの共通点があるようです・・・ 続きを読む



モウリーニョ そのコーチ哲学

これまでいろいろな人に影響を受けてきたけど、でも、私は、他人の言ったことをただ受け入れる、というタイプじゃあない。たとえば、スコットランドで学んだトレーニング方法にしても、自分なりに発展させてきた。ボビーロブソンやルイスファンファールのもとにいても同じだ。ロブソンのために世界中を偵察している時だって、自分なりの考えを提示してきた。僕のあとに続く若い人たちには 「私がやったことを、そのまま鵜呑みにするな」 と言いたいね。
“Along the way, I have been influenced by some people, although I have never been the type to just accept the truth of others.
For example, I still have in my mind some exercises I did with you in Scotland, but from these I tried to develop my own variations.
The same with ideas from Bobby Robson and Louis van Gaal. Even when I was scouting for Bobby around the world I got ideas. I tell youngsters who are trying to follow me, “don’t accept what I give you as the pure truth.”
英国リーグ監督協会ホームページでのインタビュー 2005年1月30日 モウリーニョが語るコーチング哲学

自分で考えるんだ、とモウリーニョも言う・・・・ 続きを読む