アンリとベンゲルが辿り着く場所

ベンゲルだけが僕の成功を信じていた。だから僕の成功は全てベンゲルの功績だよアンリ ベスト100ゴール(DVD)のコメントより

ヨーロッパのサッカーシーズンが終わろうとしている。少し気が早いのだろうが、移籍の話題が活発にメディアを賑わす季節がやってくる。 続きを読む


マルディーニ 日本でまた彼を見られるか

18歳で左サイドに抜擢されてから、マルディーニは来る日も来る日も、左足の技術と左サイドバックとしての身のこなしを身につけ、磨きをかけるために、早出、居残りの個人練習を欠かさなかったというエルゴラッソ 2005年10月7日号「CALCIOおもてうら」より

生のマルディーニを見たのは、2003年のトヨタカップのときだ。その時のACミランは、ボカに負けてしまうわけで、それほどよい試合ではなかったように記憶している。 続きを読む


ベニテスとモウリーニョ 縦か横か?

勉強のためにイタリア、イングランド、ブラジルを回った。ファビオカッペロのようなコーチにもたくさん質問をした。わからなければ、答えを捜し求めるんだ英国リーグ監督協会 ベニテスへのインタビュー2005年10月5日

UEFAチャンピオンズリーグの準決勝、ベニテスとモウリーニョの戦いは、ベニテスが勝利した。勝利といっても、これがまた実にベニテスらしい勝ち方だ。2試合の合計は1-1の引き分け。そしてPKで決着がついた。 続きを読む


ブッフォン チームを見守るゴールキーパーの声

ミスをしないために必要なのは集中力。ゴールキーパーは90分間の大半をゲームの流れから切り離され、いわば「観客」として展開を見守ることに費やします。エルメス・フルゴーニ ブッフォンを育てたゴールキーパーコーチの言葉 ワールドサッカーダイジェスト 2007年5月3日号

「ゴールキーパーを子どもに持った親の気持ちってどんなですか?」
それは僕が彼に一度聞いてみたかった質問だ。 続きを読む


ジダンの頭突きとアジアを闘う僕らの距離

(フランスの連中は)コスモポリタンを気取りつつ、4年に一度、振り子は大きくナショナリストに振れる。(中略)それにしても僕たち日本人はどんな振り子を持っているのだろうか?
武智幸徳「サッカーという至福」日本経済新聞社

フランス代表がドイツワールドカップで決勝進出を決めた夜、パリはちょっとした騒ぎだったと言う。サッカーにまったく興味のない僕の親友が、たまたまその夜タクシーでシャンゼリゼを通っていた。 続きを読む



サッカーシューズをめぐる言葉

馴染ませたというのは文字通りで、市販の歯型スタッドを一つずつヤスリで削って丸くしたものを履かせて、そこから何十回と段階を経て歯型までいきました週刊サッカーダイジェスト 2007年2月6日号 森下尚紀 アディダスジャパン株式会社

きっかけは知人のサッカーショップの店員の話だった。 続きを読む


女子サッカー 負けず嫌いの彼女たちへ

子供の頃、私は負けるのがすごく嫌で、何度もゲームの途中で辞めようと思ったことがある。きっとゲームが終わる前に、辞めちゃえば負けにならなくて済むと思ったのでしょうミアハム EUROSPORT Interview 1996より

3月7日、春の暖かい国立競技場で、女子代表のサッカーを見ていた。ワールドカップの出場権を争う大事なプレーオフだ。
見た目には、もう少し入っているように見えたが観客は1万人。 続きを読む


レフェリーの話 一緒になった空気を共有したい

見ている人もやっている人も僕自身も、本当にゲームに集中していければ面白いですよね。一緒になった空気を共有できれば上川徹の言葉 NHKにんげんドキュメント(2006年5月26日)

もう3年前の話になるが、当時小学校6年生で、地域の選抜に選ばれたサッカー少年に聞いた話だ。その地域選抜の試合は、特に重要というわけではなかったが、恐らく協会の主催だったからだろう、主審として岡田正義氏が笛を吹いたという。 続きを読む