ジョージベスト 女の子とフットボールと 

「あなたにとって、どちらが幸せでしたか? 美しい女性と踊っているときと、ディフェンスを翻弄してゴールを決めたときと」
「ああ、フットボールだよ・・・・ 比べようも無いさ」

ビデオ 「The official George Best Story  ジョージベスト」よリ

ジョージベストというプレイヤーが死んだ。2005年11月25日 午後12時55分(英国時間) 59歳である。
日本では小さな片隅の記事で知らされたが、英国のメディアは彼の死であふれている。 続きを読む


相馬直樹の引退

「W杯の出場権を賭けた戦いはサッカーであってサッカーじゃない。勝つか負けるかだけが問われる戦争なんです。」フランスW杯最終予選を終えてエルゴラッソ 2005年11月14日 ありがとう! 相馬直樹 引退特集

「やはり僕は6歳からサッカーを始めまして、ずっと上を目指してやってきて、大きな目標ということでやってきて、自分でその目標を取り除くのですが、次の挑んでいく目標というのを見つけられていません。ただ、このサッカーがなければ、今の自分はなかったと本当に思っていますので、どんな形であれ、サッカーに関わって、サッカー界のために少しでも役に立てたらと思っています。 」相馬選手の引退記者会見全文 川崎フロンターレ ホームページより

月並みだが、失ってはじめて、その重要さに気づくことがある。 続きを読む


ジェフ千葉 ナビスコ杯優勝

「優勝して、翌朝に何かが変わるわけではなかった。次も勝たないと何にもならないことが分かりました」
ジェフ千葉の営業担当 利渉(りしょう) 洋一さん(38)の優勝後の感想
朝日新聞 2005年11月12日(金) 朝刊  潮 智史

オシム監督のジェフが、ナビスコカップに優勝したのは、幸せな風景だった。 続きを読む


監督力 いい監督には刑事役がよく似合う

監督については持論がある。持論というか定説と言うか、まあ、そんな大層なものじゃないんだけど、僕なりのいい監督のイメージというのがあります。いい監督には刑事役がよく似合う。
「監督力 サッカー名将の条件」  西部謙司 著 出版芸術社

西部さんの文章が好きで、何冊も買って、しかも繰り返し読んでいる。宇都宮さんと、西部さんの二人は、サッカーライターの中では、抜きん出て素敵な文章を書く。 続きを読む


クライフの言葉 路地裏がフットボールの学校

「私の学校は路地裏だったのです。」

「私がアヤックスに戻って最初に言ったのは、若い世代をうまく育てていないので、フットボールが出口のない行き止まりに足を踏み込んでしまった、ということです。もう路地でフットボール遊びをする子供たちはいません。私が子供のころにあった自然な習得の機会が失われていたのです。何も昔に戻れと言いたいのではありません。私が言いたいのは、即効性、迅速さ、自由なプレーなどをフィロソフィーとして、子供たちを育てなければならない、ということです。」

「ヨハン クライフ」 (中央公論新社) ミゲルアンヘル・サントス著

通りで遊んだり、路地裏で遊んだ経験を思い出してみた。 続きを読む


シャムスカ 大分トリニータ 

全員で楽しんで、喜んでやろうと話しています。プロ選手としてプレーできることを幸せに思わなければいけないと思うのです。自分の愛する仕事に就くことができる人間は全体のわずか5%だと。サッカー選手は愛する仕事をやっているのです。すごく運がいいのです。それを感じて、楽しんでプレーをしようと話しています。サッカーマガジン 2005年10月18日 1047号 シャムスカ監督インタビュー

低迷していた大分に新しい監督が就任した。シャムスカである。 続きを読む


ジーコインタビューより 監督の経験

指導を経験した人間なら、子供たちに教えるのが、どれだけ大変かわかるはずだ。これを理解しない指導者は、きっといい監督にもなれないんだ。サッカーダイジェスト ジーコ監督インタビュー 「ジーコ監督 中盤を語る」 より

誰の言葉かは忘れたが、「教える」という行為の主導権は、「教える側」にはない、という趣旨の文章を遠い昔に読んだ。
そのころ僕は、まだ子供だったから、ピンとはこなかった。「教える」行為は、「上から下」と単純に思っていたから、そのころ小学生だった僕に、学校の教育の主導権がある、という説には素直には同意できなかった。 続きを読む


デットマール・クラマーの言葉

よく16歳になったら、もう伸びないなどという声を聞くが、それは大きな間違いだ。才能があれば30歳までは成長できる。意思さえあれば、26歳まで技術を習得できる。
サッカー批評 2005 28号 海を越えたフットボーラー デットマール・クラマー

10月7日号のエルゴラッソを読んでいるときに目を見張る記事に出会った。「CALCIOおもてうら」(片野道郎)という小さなコラムが、イタリアのマルディーニを書いていた。 続きを読む



モウリーニョ 子供時代の思い出

Q: あなたは十分成功していますね。でも、困難に直面したとき、どうやって乗り切っていきますか?それはコーチなら誰にでも起こることですよね。
A: そのとおりだ。でも私はサッカーをよく知っている。9歳か10歳のとき、父親が、クリスマスの日に首にされたのを覚えているよ。多分、試合の結果がよくなかったんだろう。12月の22日か23日の試合に負けたんだと思う。クリスマスの日の昼食のまさにその時間に、父親は電話で首にされたよ。だから、サッカーのいい点も悪い点も、よくわかっているつもりだ。いつか、僕も首になるときが来るよ。

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